滋賀GPNでは、普及啓発と会員の活躍の場の創出という2つの目的で「会員講師派遣事業」を行っています。
12月1日(金)京都産業大学「マネジメント特講」には、草津市 総合政策部 副部長 藤田雅也さんと、滋賀GPN事務局長の辻を講師に派遣しました。藤田さんから頂いたコメントをご紹介します。
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【草津市 藤田さんのコメント】
辻事務局長のお誘いで草津市の環境まちづくりとパートナーシップについて発表の機会をいただきました。
環境行政の取組みが公害問題から始まり、全般的な環境政策へとなったのはここ20数年であり、意外と歴史が浅いことを皮切りに、具体的な事例でパートナーシップ(協働)の重要性をお話ししました。
特に、環境活動でよくみられるケースとして、当初の活動目的が達成できると更なる活動の展開が困難になる場合があります。また手段が目的化してしまって、することが目的になるケースもあります。
こんな時に「パートナーシップ」の出番です。違う団体や企業との協働で、これまでと違った視点、対象などにより、新たな活動の可能性が拡大するケースが多くあります。
このようなパートナーシップを広げる役割が行政にあり、草津市での事例をご紹介いたしました。
最後に、環境づくりの原則である一人で始めて、みんなで進めることが重要であり、是非、学生の皆さんもできることから実践していただくようお願いし講義を終えました。
自分の学生時代なら、なかなか関心がなかった環境のことですが、熱心に聞いてくれる姿もあり、ほっとするとともに人前で話す難しさを痛感した一日でした。
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藤田さん、ありがとうございました。
この日は辻も講師を務めさせていただきました。滋賀GPNの概要を説明したあと、いただいたお題である「パートナーシップ」に基づく活動として、自分が関わった3つの事例をお話しさせていただきました。
【1つめ】複数の企業と共同作業所とのコラボレーションで生まれた「エコラボはーと・しが」。コピー用紙を通い箱で、障がい者の方に納品していただくシステムで、参加事業者はコピー用紙を買うだけで、容器包装ごみ削減の環境活動と、障がい者支援の福祉の活動に参加できることになります。
【2つめ】県内全自治体が横並びの協働連携で進めてきた「自治体のグリーン購入研究会」の活動。自治体の壁を越えて、県内を全てグリーンにしようという取り組みでした。
【3つめ】東日本大震災被災地の気仙沼とつながる「近江ひまわりプロジェクト」。地球温暖化防止に取り組む企業グループとのコラボで、気仙沼産のひまわりの種から搾油したBDF燃料でトラクター等を動かし、できたお米を被災地に届けた、企業とNPO協働の活動です。
担当教諭の宮永健太郎准教授が、「滋賀GPNは単なるNPOではなく、企業と行政とNPOとの中心にいるNPO」なんだと説明されていました。
ホントに、滋賀GPNの活動全てが「パートナーシップ」によるものだと思います。少しでも学生さんの参考になっていれば幸いです。
(事務局 辻)