「京都産業大学『マネジメント特講』」 その3 セトレマリーナびわ湖・滋賀ダイハツ販売

SGN

2017年12月27日 18:38

滋賀GPNでは、普及啓発と会員の活躍の場の創出という2つの目的で「会員講師派遣事業」を行っています。
12月15日(金)京都産業大学「マネジメント特講」には、セトレマリーナびわ湖 ゼネラルマネージャー(総支配人)波田 裕明さんと、滋賀ダイハツ販売株式会社 代表取締役 後藤 敬一さんを講師に派遣しました。







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当日同席された滋賀ダイハツ販売の小堀 正広さんより、後藤さんの講義の要約文をお送りいただいたので、以下にそのままご紹介させていただきます。
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DMC×SDH 協業による経営革新
1994年、36歳で社長に就任したとき「五幸の基本方針」①社員の幸せ②お客様の幸せ③お取引店様の幸せ④ダイハツグループの幸せ⑤地域の人々の幸せ、を策定して発表した。ところが当時の滋賀ダイハツは、車は売れていたもののCSお客様満足度は全国の販売会社中ワースト5の会社だった。これではいけないと思っていたが、具体的にどうすればいいかわからなかった。
1999年日本経営品質賞を受賞した(株)リコーの桜井社長が滋賀県に講演に来られ初めて経営品質の考え方に出会った。経営品質の考え方に共感し、お客様本位の経営を実践しダイハツグループの手本になれる会社になる決意をした。
メーカーであるDMC(ダイハツ工業)が提案する、サービススタンダード、システム展示会、ワンダフルパスポートなど来店で整備することを積極的に取り入れた。来店は増加したが、予約なしのお客様が増えて店舗が混乱する中、総合的に改善する必要を感じた。
そこで、2次改善として、お出迎えお見送り100%、受付の改善、屋外整備、店舗演出などをおこない2005年にCS初期で全国1位を獲得することができた。
DMCに協力的だった当社に3つの提案があった。販売会社のサポートするチームに当社スタッフを派遣する。店舗演出をさらに発展させたカフェプロジェクトを推進する。予約管理や営業の総合的管理ができるシステムを共同開発する。の3点である。
トライ&エラーを繰り返したが、その後全国の販売会社に展開された。このような取り組みを積極的におこなうことで、メーカーとの信頼関係やさまざまなノウハウ、そして人的交流を得ることができた。また、メーカー表彰も多く受けることとなった。2013年度には念願の日本経営品質賞を受賞することができた。
少子高齢化による人口減少に対応するために、現在取り組んでいることは「カフェで待っている間に車検ができる」をコンセプトにした、カフェde車検を商品化することで生産性をあげることに成功した。
社会貢献活動では次のことを実施している。生徒と一緒にトイレ掃除をすることで気づく人を育てる「滋賀掃除に学ぶ会」の実施。地球温暖化を防ぐため苗木を植え、育てる、植樹・育樹、琵琶湖の環境を守るために葦植え。プロバスケットボール滋賀レイクスターズのメインスポンサーとなり滋賀のスポーツ振興をはかっている。
DMCとは現在インドネシアとマレーシアに工場がある。特にインドネシアは2億5千万と有望な市場だ。滋賀ダイハツではインドネシアでの幹部候補生の受け入れ、メカニックの研修実施などを実施し、将来の海外出店やメカニックの人材確保に備えている。
海外のトヨタ自動車との連携も高まっている。特にインドでは当社のベンチマークから改善が進んでいる。
創立50周年のときに建立した碑には「念じずれば花ひらく」とあります。これらの活動で滋賀ダイハツが継続的に発展するように今後も努力していく。
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以上です。小堀さん、まとめていただき、ありがとうございました。


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