2024年02月06日

2024年2月 エコ通勤・エコトリップのススメ~vol.36~

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エコ通勤・エコトリップのススメ~vol.36~ 2024年2月

※SGNエコ交通研究会メンバーが毎月交代で執筆します。

「CO2ネットゼロ+健康」、自転車の時代が来ています

 昨年フランスを中心に欧州の自転車政策を視察された先生の
リポートを聞く機会が1月にありました。
 フランスが国として掲げる第2次自転車計画では、2050年までの
CO2ネットゼロを基本とし、「自転車・徒歩をすべてのフランス人の
日常生活に採り入れる」ことを目標としています。そのために全土で
インフラ整備を進めるとともに自転車の購入補助金と子どもへの
自転車教育に多額の予算を確保するものです。自転車関連産業の
振興も行います。
 自転車と徒歩は自分の持つエネルギーのみで移動できる「アク
ティブ・モビリティ」という位置づけで、脱炭素と健康を同時に
満たせる他にない交通手段と捉えられています。運動のための時間を
特別に割く必要がなく生活習慣病やフレイル、認知症等を予防でき、
かつそれがCO2ネットゼロにつながるとして重きが置かれているの
です。
 自転車先進都市として近年大きな変貌を遂げているパリでは、
クルマの走行空間や駐車空間を自転車用に転換し、30km/時の速度
規制を全域で設定して、クルマよりも自転車の方が早く移動できる
ようにしています。
 また、トラックの輸送はカーゴバイク(運搬用自転車)への転換が
進んでいるそうです。日本で軽トラの最大積載量は350kgですが、
カーゴバイクは250kgまで可能とされているとのこと。
 「CO2ネットゼロ+健康」という目標は滋賀が掲げているものと
同じなのに、社会実装の面でものすごい差ができていることを痛感
しました。日本ではまだまだ自転車は子どもの乗り物と見なされて
いるのが残念です。
 今すぐ自転車通勤やカーゴバイクの導入に乗り出せば大きな注目を
集めることもできるでしょう。事業所の皆さん、行政の皆さん、
いかがですか?
エコ交通研究会が導入をお手伝いさせていただきますよ。

              エコ交通研究会 南村 多津恵
(輪の国びわ湖推進協議会)


※エコ交通研究会ホームページはコチラ↓
 https://www.shigagpn.gr.jp/ecotsu/

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